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“WakuWaku”誕生

  • 2015.09.24

2015年5月、約50 社の日系企業と850名の日本語を話すタイの学生を中心とした就職希望者の来場で賑わったWakuWaku Job Fairがバンコクにて開催されました。 1,000人規模の日本語を話せるタイ人に特化した就職フェアとしては初の取り組みとなった本会。 本日のブログでは、その誕生した背景をお話しします。 【つながっていなかったものを、つなげる】 親日国として知られるタイですが、経済的に親密な間柄で、タイにおける対内直接投資(海外からタイに投資される資金)の実に6割以上を日本一国で担っています(2013年Jetro調べ)。 タイに進出している日本企業は4,500社を超え、過去6年間に年平均100社以上のペースで増えてきました(2015年Jetro調べ)。 またアニメ・漫画などのサブカルチャーでも日本のコンテンツを多く取り入れてきたタイでは、日系企業の需要と相まって多くの方が日本語を習得してきました。 日系企業とタイ人日本語人材。 お互いに必要とされる両者をつなぐ役目を主に人材紹介会社が担ってきました。 しかし、インターネットが普及した今、もっといつでも、どこでも、誰とどの企業でも出会える場があっても良いのでは。 IT業界で働く身としてそう思い、タイ人の大学生たちと意見交換を重ねていたある日、一人の学生が言いました。 「コシさん、インターネットで僕らに合った仕事を探せるのは素晴らしい。でも、僕らはもうすぐ卒業で一気に企業と会える場が欲しいんです。」 そのとき、ふと気付きました。日本語を学んだタイ人の学生たちが直接、多数の日系企業と対面する場が実はないのだ、と。 大学などで就職フェアがあってもタイの大手には日本語能力者を必要とするところは多くない。 人材紹介会社にいけばたくさんの日系企業が求人をかけているものの、顔が見えないので一社一社個別に訪問しなければ分からず労力がかかる。 日本語学科の先生たちと話してみると先生たちも企業とのツテがなく就職指導はほとんど出来ていないのが実情。 結果、日本語を学んでも日系企業以外に就職してしまう学生が多数いることが分かりました。 もったいない。 日系企業は日本・タイの国内市場のみならず今日では多くの場合にグローバルな競争に晒され、必死の努力で凌ぎを削っている。 そんな中、日本語を学び、日本・日本人と関わる仕事がしたい、という意欲をもった人材が他の企業に流れてしまっている。 なんてことだろう。 日本語を学んだ方に、一人でも多く日系企業で働く機会を提供したい、そして、日系企業にはより活力を得て力を増してもらいたい。 「やりましょう(孫さん風)」 孫さんほどスケールは大きくないけれど、彼らが望んでおり自分ができ、たくさんの方に役立つという確信があったのでタイで初の日本語人材に特化した大型(1,000人規模)の就職フェア企画を立ち上げました。 http://wakuwaku.world/img/movie/WakuWaku_NHK_WORLD.mp4 もちろん、日本の就職フェアをそのままもってきても、楽しい事が第一のお国がらのタイに合わないと分かっていましたので、みんなが楽しめる就職フェアをと思い、WakuWakuとネーミング、その名前に負けない、来場者が楽しめる企画を用意しました。 【タイならではの文化が生んだ就活用チャットシステム】 また、就職フェアを開催するにしても、ただ場を設けて人を集める、というのではつまらない。 何か新しい試みをしたい。 そんな中で開発したのが、イベント前に候補者と企業がウェブ上でチャットをできるシステム、WakuMatchです。 このシステムは、『その日の気分で面接にこない』なども日常茶飯事なタイの就活事情から生まれました。 企業と候補者、相互の理解を、ジョブフェア前に高めて、本当にマッチする相手と面接出来るシステムになっています。 さて、開催は決定したものの、初開催ということで色々な困難もありましたが果たして実際のイベントは喜ばれたのか!? 次回へ続く。 <PR> 第2回WakuWaku Expo 2015 Fall @11/14土・15日 開催! 日時: 2015年 11月14日(土) 15日(日) 10:00 – 17:00 会場:レンブラントホテル@アソーク 住所:19 Sukhumvit Soi 18, Klong Toei, Sukhumvit, Bangkok, Thailand 来場者数:1000名(予定) 参加企業数:50社 詳しくはこちらまで